押さえておきたい心電図検査② 〜心電図検査の種類〜

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愛玩動物看護師国家試験対策

こんにちは Minami です!

今日は 押さえておきたい 心電図検査① 〜心臓の構造・刺激伝道系〜 の続きをお話しています🤗

前回心臓の構造や働きをお話しましたが、いかがですか?日々の業務の中でかなり生かされているのではないでしょうか?

心臓の構造や心電図検査は試験にもよく出題される部分ですのでしっかり押さえておきたいですね!

さぁ!心臓の構造を覚えたら心電図検査について本格的に勉強していきましょう!


心電図とは

心臓は「押さえてきたい心電図検査 part① 」でお話したように自ら電気刺激を作り出しその電気的興奮が心臓内の電気の流れを体表面から記録したものです。

心電図の基本は双極誘導と単極誘導です。心臓の電気現象を平面化しています。


 

POINT

 

【心電図検査】と聞いて麻酔・手術中にモニタリングしている麻酔モニターを思い浮かべる動物看護師さんが多いのではないのでしょうか?

いつも見ている麻酔モニターももちろん心電図ですが、実は心電図の記録の方法にはもっと多くの種類が存在するのを知っていますか?


麻酔モニターではない心電図計を普段使用している動物病院では6種類の違う波形が記録されていますよね!

では麻酔モニターに表示されているあれは一体なんなの??本日はその辺りをスッキリ解消していきましょう★

 

心電図検査の種類

★12誘導心電図:【標準肢誘導6通り(双極誘導:3誘導、単極誘導:3誘導)胸部誘導6通り】

★標準四肢誘導心電図:四肢に電極を装着し、心臓の動きを記録する。(双極誘導:3誘導)(単極誘導:3誘導)の2種類があり6通りの方法で記録

★モニター心電図:3個の電極を装着する3点誘導が多い。右前肢にプラス電極、左前肢にマイナス電極、残りの電極がアースの役割。標準四肢誘導のⅡ誘導にあたる

★胸部単極誘導心電図:標準四肢誘導以外に胸部に6つの電極を取り付けV〜Vを記録

★ホルター心電図:小型の記録器をホルター心電図用ジャケットを使用し体に身につけ長時間にわたり心電図の記録を行う

この辺りで「???」となってきませんか?私もなります〜笑

標準四肢誘導(双極誘導・単極誘導)

心電図検査について勉強する中で、まず覚えたいのがこの標準四肢誘導です!

まず電気の流れを記録するには電極が必要で、その電極がいつも皆さんが取り付けている心電図のクリップです。

電極の装着は 赤(右前肢)黄(左前肢)緑(左後肢)黒(右後肢) 黒電極は心電図に直接関係しませんが、アースの役割をします。

この【】3つの電極の間の電気の流れを記録しています。この3つの電極を使って【双極誘導・単極誘導】2種類の方法で記録をおこなっています。

アイトーベンの三角形の原理を用いれば,3 つの電極を取りつけるだけで 計6誘導(双極誘導3+単極誘導3)の心電図を記録することができます

双極誘導】3つの中の2つの電極を1組として、2つの電極間の電位差を記録する方法

双極誘導心電図(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)を記録できます

【単極誘導】3 点電極があると,その中心部に架空の電極(触ったりできません)を形成することができます。この電極を「不関電極 」と呼びます。この不関電極を中心に実際に取り付けた3つの電極との間で記録する方法

単極誘導心電図(aVR・aVL・aVF)を記録できます

3 つの電極は 四肢に取りつけるため,この方法で記録される心電図のことを「(四)肢誘導心電図」と呼びます

↓こんな感じで記録されます↓

12 誘導心電図は肢誘導心電図と四肢意外に胸部に6つの電極を取り付け単極誘導法を用いて胸部誘導心電図(V〜V)によって構成されます。

一番大事なPOINT

★3つの電極(+アース計4つのクリップを装着)を使って【双極誘導・単極誘導】にて心電図を記録している

★双極誘導は(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)

★単極誘導は(aVR・aVL・aVF)

★これを四肢誘導心電図と呼ぶ

 

モニター心電図

心電図はこんなにたくさんの電気の流れを記録しているんですね〜

では、手術・麻酔中にいつも見ているあれはどれなんでしょうか?

モニター心電図は標準四肢誘導とは違い、3個の電極を装着する3点誘導が多く、右前肢にプラス電極、左後肢にマイナス電極、残りの電極がアースとなるため標準四肢誘導のⅡ誘導にあたります

循環器の病気が多い動物病院でなければ【モニター心電図】の方を目にする機会の方が多いのではないでしょうか?これは数ある電気の流れの中からⅡ誘導を観察していたんですね〜!

まとめ

いかがだったでしょうか?

日々なんとな〜く観察している心電図ですが、こんなに種類があったんですね。特にⅡ誘導に関する問題は認定動物看護師試験の過去問でも目にする部分ですので押さえておきましょう!

私のおすすめはこの本です!犬と猫の心電図の仕組みが分かりやすく書かれています。よければ読んでみてください!


ここまではバッチリ押さえることできたでしょうか〜?いよいよ次回から心電図の波形について見ていきます!

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