犬のお留守番【ゲージ?フリー?どちらがおすすめ?】徹底解説
犬を飼い始めた時や飼い主さんの環境の変化(転職やライフステージの変化)によって今までより長い時間のお留守番が必要になった時
『愛犬を一人きりにするのは心配』『どんなことに気をつけてあげればいいの?』と愛犬のお留守番に不安を抱える方も多いと思います。
・フリー(放し飼い)でお留守番させたいけど、なにが起きるか心配・・
多くの飼い主さんとお話しする中でこの2つの意見を圧倒的に多く耳にします!
この気持ちとってもよくわかります。私も愛犬を初めてお留守番させる時には心配で、外出先でもずっとソワソワと落ち着かず・・・
お留守番時間が長いときは『ゲージに入れっぱなしだと可哀想かな・・でもいない間にイタズラしてたらどうしよう!どこかに足が挟まったら?落下してたら?・・・』と安全と自由さの間で随分悩んだりしました
愛犬のお留守番、悩みますよね。実際動物病院にもお留守番中の事故などで来院される方もたくさんいらっしゃいます。
この記事では安心して愛犬をお留守番させれるよう、まずお留守番中に潜む危険をお伝えします。
お留守番にはどのような方法があるのか解説し、愛犬にはどのお留守番タイプがおすすめなのか見ていきましょう!記事を読むと愛犬にぴったりのお留守番タイプがわかります
まずお留守番について考えるうえで一番大切なことは
愛犬が安全にお留守番ができること
お留守番中の行動範囲が広がるほど危険も増えていきます。
まずは愛犬の性格、年齢などを考慮し安全な環境を整えてあげましょう。
愛犬の性格や年齢を考慮した3つのおすすめお留守番タイプはこちら↓↓
②お留守番経験あり。成犬で普段からいたずらや危険な行動が少ない→フリーでのお留守番も可能
③イタズラが心配だけど広いところで過ごさせたい→サークルで大きな囲いを!安全と広さの両方を叶えよう
犬を留守番させる時のポイント
何時間までお留守番させて大丈夫ですか?
愛犬の生活スタイルによってお留守番の可能な時間は異なります。
一緒にポイントを見ていきましょう
一口にお留守番と言っても、各家庭によりさまざまな生活スタイルがあり、基本的に誰かがお家にいて、【2~3時間のお留守番しかさせたことがない】というご家庭もあれば、一人暮らしのご家庭で日中はお仕事があるため、【毎日9~10時間程のお留守番をしている】というご家庭もあります。
愛犬をお留守番させるポイントを見ていきましょう
排泄時間
犬が排泄を我慢できる時間は長くても成犬で12時間と言われています。
室内で排泄できる:愛犬が飼い主さんがいない場合も室内のペットシーツや所定のトイレで排泄を行うことができるわんちゃんであれば特に排泄がお留守番の問題になることは少ないでしょう。
飼い主さんがいないと排泄ができない:愛犬が外に連れていかないと排泄しない。もしくはなんらかの介助を必要とするワンちゃんの場合、お留守番は排泄の時間に合わせてあげる必要があります。
長く排尿を我慢させることは、膀胱炎や尿路結石の原因になることがありますので注意が必要です。
おむつをしている:排尿したおむつを長時間つけたままにしておくと、かぶれや皮膚炎の原因になることがあります。そのためおむつに排泄している子もお留守番時間には注意が必要です。
食事時間
食事の回数は成犬であれば1日2~3回の頻度で与えているご家庭が多いと思います。
食事の時間に合わせてお留守番の時間を決める必要がありますが、ドライフードであれば自動餌やり機を利用するとあまりごはんの時間にお留守番時間が問題になることは少ないのです。
しかほとんどの餌やり機がドライフードにのみ対応になりますので
ウェットフード、手作り食を与えているというご家庭では、お留守番させるギリギリに食事を与えてがら出かける。次のご飯の時間までに帰宅するというような工夫が必要になります。
快適な環境
お留守番中は愛犬にとって快適な環境を用意してあげましょう。
温度・湿度:犬種や犬の年齢によっても異なりますが、快適に感じる室温は22度〜24度と言われています。犬は暑さに弱い動物です、特に頭短種などはお留守番中の部屋が暑くならないように注意が必要です。
飼い主さんが外出する時の温度ではなく、帰宅までの間快適で過ごせる温度設定にすることが重要です。直射日光にも注意してあげてください。
愛犬の年齢・体調
子犬:子犬の時期は食事回数が1日3~4回と成犬に比べ回数が多くなります。食事の間隔が空いてしまと低血糖などを引き起こすこともあります。
排泄の間隔も短く、体調の変化も起きやすいため成犬に比べお留守番できる時間は短くなります。
基礎疾患のある犬:基礎疾患がある子、特に投薬が必要な子は投薬時間に合わせたお留守番時間の設定が必要になります。
糖尿病での自宅注射や、腎不全での自宅点滴、痙攣発作時の投薬など特別な医療措置が必要な子は長時間のお留守番が難しいだけでなく、獣医師や愛玩動物看護師のいない施設では医療行為が難しいため一般的なペットホテルへ預けることも難しくなります。冠婚葬祭のような急用に対応できるよう普段から動物病院や獣医療の処置が行えるペットシッターさんと打ち合わせをしておくことをお勧めします。
留守番中に起こり得る危険
安全なお留守番環境を整えるためには、愛犬のお留守番中に起こり得る室内での事故や危険について知っておきましょう
事故
室内での事故の例として
・ソファや椅子からの落下
・浴槽の中へ落ちる
・電気コードを噛む
などがあります。
喧嘩
多頭飼育の場合、犬同時で喧嘩をしてしまうことがあります。
普段から仲が良い子なら問題になることは少ないですが、飼い主さんの前でもたびたび喧嘩をしている、まだ飼い始めたばかりで喧嘩をしてしまう可能性があるような場合は接触できないような環境を用意しましょう
体調変化・病気
留守番中の体調変化で気を付けることの一つに熱中症があります。室内の温度設定が高すぎてしまったり、直射日光から犬が逃げられない場合などに起こってしまします。
飲み水が少なかった、もしくは飲み水のお皿を犬がこぼしてしまったりした場合も脱水症状引き起こしてしまう可能性があります。飲み水は十分な量を数カ所に用意しておくようにしましょう。
誤食
食べ物以外のものや、食べ物でも犬に毒性のあるものを食べてしまう誤食もお留守番中に起きやすい事故の一つです。
・飼い主さんのバックの中やテーブルの上に置いてあったお菓子を大量に食べてしまう
・お菓子を食べる際に包み紙ごと食べてしまう
・ペットシーツを破いて遊び、そのまま食べてしまう
・室内に飾っていた観葉植物を食べてしまう
・家具や家電をかじり飲み込んでしまう
など、誤食は飼い主さんが在宅時にも起こり得ますが、在宅時であればバックをあさり始めた時や、何かをかじり始めた時など比較的早い段階でいたずらに気づき飲み込むまでに至らないケースが多いですが、飼い主さんが不在の場合ワンちゃんたちには時間がたっぷりあるため隠している食べ物を探し当てたり、時間をかけて物をかじったりして誤食につながるケースが多くなります。
ゲージorフリー?それぞれのメリットデメリット
広いお部屋で自由にお留守番させたい・・・だけど上記のような愛犬にとっての危険を回避するためにも、ゲージでのお留守番が安心??
ゲージでのお留守番、フリーでのお留守番それぞれのメリットデメリット。そしてゲージからフリーでのお留守番へと切り替えるタイミングをご紹介します。
ゲージのメリット
・危険が少ない
・ゲージ慣れておくことは来客時や災害時などに役立つ
ゲージのデメリット
犬が動ける広さが制限される。そのため運動不足やストレスの原因になることがある。
ゲージでのお留守番が向いている子
1歳未満の子犬:パピー期はイタズラも盛んで、しつけもまだ完了していません。お留守番中の事故の危険性が高まりますのでゲージでのお留守番をおすすめします
誤食・イタズラ・喧嘩の心配がある:普段から行動に不安がある子はゲージでのお留守番をおすすめします。特に誤食歴のある子が何度も誤食を繰り返し動物病院に来院するというケースは珍しくありません。
フリーのメリット
愛犬が自由に過ごすことができ、ストレスが少ない
フリーのデメリット
様々な事故が起きる可能性が高くなる
フリーでのお留守番が向いている子
成犬でイタズラ癖がなく、普段から室内でおとなしく過ごすことができる、
短い時間のお留守番経験が十分にあり、その時に問題なく過ごすことができている
サークルで広さと安全を!ゲージとフリーのハイブリット
広めのサークルを使用し危険なものを排除し、なおかつ愛犬の動けるスペースを広げてあげる。個人的に最もおすすめのお留守番方法です。
サークルのメリット
ゲージより広いサークルを使用することである程度の広さを自由に動くことができ、なおかつ危険なものとの接触も制限することができますので誤食や落下などの事故も防ぐことができます!
サークルのデメリット
ゲージより広さのあるサークルを設置することにより、自宅の中でかなりのスペースを占領されてしまいます。折りたたんだり、収納できるサークルを使用すると必要のないときは片付けておくことが可能ですが、設置の手間がかかります。
見守りカメラ
それでもやっぱり不安・・・
留守にしている間、外出先でもペットのことが心配で気になってしまう・・・という方はペットの見守りカメラをおすすめします
色々な機能がついたものが発売れており、愛犬の留守中の様子をチェックしたり、種類によっては声をかけたりおやつをあげたりすることもできます。
見守りカメラがあるだけでぐんと安心度が上がりますね
まとめ
・愛犬をお留守番させるときのポイント
・留守番中に起こり得る事故
・ゲージorフリー?それぞれのメリットデメリット
についてお話ししました。
愛犬のお留守番は自由さと安全さのバランスが飼い主さんに悩みです。しかし愛犬のお留守番でまず一番大切なのは 愛犬が安全にお留守番できることです
私のおすすめは広さと安全さ両方をバランスよく叶えられる【サークルでのお留守番】です
愛犬の性格や年齢に合わせ、最適なお留守番方法を見つけてあげてください
一人暮らしや共働きでの愛犬のお留守番にお悩みの方はこちら↓↓